京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻
地球惑星物質科学講座
岩石学グループ
Since Sept. 11st 1997
現在地表に露出している岩石は、
私たちはそれを解読し、地殻・マントルで起きている諸現象や、地球の進化の歴史を明らかにする研究をしています
京都大学大学院理学研究科 地球惑星物質科学専攻 岩石学グループでは、地殻やマントルの岩石(主として変成岩・火成岩)を野外で調査、実験室で分析し、岩石が記録している様々な情報を解読しています。それによって、地殻内やマントル内で起きているマグマの発生・移動・集積過程や変成作用と物質移動などの諸現象や、それらとテクトニクスとの関係、および大陸地殻の形成と進化過程を明らかにしようとしています。
主な研究手法は、国内外の野外地質調査、偏光顕微鏡による鉱物組合せや微細構造の観察、EPMA(波長分散型・エネルギー分散型)・ラマン分光・XRF・LA-ICP-MSなどの分析機器による岩石と鉱物の化学組成分析、岩石組織の定量的解析、放射年代測定、モデル計算、それらをもとにした理論的な考察などです。
現在は、以下のような研究テーマに取り組んでいます。
1. 中・下部地殻~マントル上部を構成する岩石の温度-圧力-変形-時間(P-T-D-t)履歴解析に基づいて、プレート収斂境界におけるテクトニックプロセスを明らかにする研究
2. 「流体包有物」や「含水珪酸塩鉱物」を用いた地下深部での流体活動の実態解明
3. プレート収斂境界における深部地殻の部分溶融と花崗岩質マグマの形成過程
4. 沈み込み帯・大陸衝突帯における物質循環、変成帯の構造や上昇プロセス、造山作用、大陸地殻の形成と進化に関する研究
卒業生は、大学・研究所等の研究職をはじめ、ガラス会社、資源系の会社、官公庁などに就職しています。
上記の研究に関心がある方の研究室見学を歓迎します!
メールにて、お気軽にお問い合わせ下さい (担当:
河上 t-kawakami (at) kueps.kyoto-u.ac.jp)
キーワード: 岩石、火成岩、変成岩、変成帯、超高温変成岩、超高圧変成岩、地殻流体、塩水、物質移動、物質循環、大陸衝突帯、沈み込み帯、造山帯、グラニュライト、エクロジャイト、ミグマタイト、メルト、部分融解、深成岩、花崗岩、ヒマラヤ、南極、リュツォ・ホルム岩体、セール・ロンダーネ山地、スカンジナビア半島、三波川帯、領家帯、コース石、ザクロ石、珪線石、藍晶石、紅柱石、ジルコン、モナズ石、電気石、硫化鉱物、グラファイト、副成分鉱物、ホウ素、塩素、リン
お知らせ
河上が京都大学キッズコミュニティ(KuSuKu)にて「南極でキャンプしながら石をしらべてわかること」と題したアカデミックプログラムを行いました(2024.8)
中野美玖さんが日本地球惑星科学連合2024年大会学生優秀発表賞を受賞しました(2024.7)
当講座メンバーの授業や南極調査の様子が、京都大学の広報動画で紹介されました(2024.4)
横井雅範君が京都大学大学院地球惑星科学専攻修士論文賞を受賞しました(2024.2)
横井雅範君が日本地質学会学生優秀発表賞を受賞しました (2023.10)
横井雅範君が日本鉱物科学会2023年年会研究発表優秀賞を受賞しました(2023.9)
鈴木康太君が日本地質学会研究奨励賞を受賞しました(2023.9)
17th International Symposium on
Water-Rock Interactionで領家帯和束地域・青山高原地域巡検を行います
善本夏実さんが京都大学大学院地球惑星科学専攻修士論文賞を受賞しました(2023.2)
鈴木康太君の博士論文公聴会を行いました(2023.1)
金鐵祐君、趙思斉君が研究室メンバーに加わりました(2022.10)
鈴木康太君が日本鉱物科学会2022年年会研究発表優秀賞を受賞しました(2022.9)
卒業生の薮田渉君がJournal of Mineralogical and Petrological
Sciences誌学生論文賞を受賞しました(2022.9)
Valera Gabriel Theophilus Vinalay君がフィリピン大学ディリマン校に着任しました(2022.8)
善本夏実さん・鈴木康太君が日本地球惑星科学連合2022年大会学生優秀発表賞を受賞しました(2022.7)
横井雅範君が理学部総代として卒業証書を受け取りました(2022.3)
山崎あゆさん・池田勇人君が京都大学大学院地球惑星科学専攻修士論文賞を受賞しました(2022.2)
Valera Gabriel Theophilus Vinalay君の博士論文公聴会を行いました(2022.1)
鈴木康太君が日本鉱物科学会2021年年会研究発表優秀賞を受賞しました(2021.9)
鈴木康太君が日本地球惑星科学連合2021年大会学生優秀発表賞を受賞しました(2021.7)
東野文子助教が着任しました(2021.4)
平島崇男教授の理事就任に伴い、平島教授の最終講義は、本年度は行いません(2020.10)
構成員
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